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zoom RSS 「Delage D8 120S Pourtout 1937」Spark 1/43

<<   作成日時 : 2011/05/26 00:24   >>

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前記事にたくさんの気持玉を頂き、本当にありがとうございました。
皆様からの励ましと受け取り、それでは、格調高く参りましょう (*^_^*)
今から74年前に未来的プロポーションで出現した、ドラージュの銀色に輝く“エアロクーペ”・・・先月スパーク・ブランドから発売された、ミニマックス製レジンキャスト・モデルです。


ご覧になる方の退屈が心配で、購入順を入れ替え、最新モデルの記事を織り交ぜました。

画像(2枚目以降)を一回り大きく(横方向・480pxlから560pxl)した事と、モデル自体が巨大なボディ・サイズゆえ、通常の1/43スパーク製品台座より横長な大型ケースに、お気づきでしょうか。




誕生した時代の最先端を行くストリームライン(流線型)を、溜め息が漏れるほどの滑らかさで再現しています。
ソリッドなシルバーに、薄くクリアコーティングで艶出した塗装はこの上なく美しく、前後フェンダー峰の出し方や、ボディ後部のデリケートな造形など、実に素晴らしい仕事ぶり。

実車はラダー(梯子型)・フレームのはずで、フロア下面が整流整形されてると思えませんが、どうです、見事に跳ね上げられたディフューザー形状の再現。
フロントで存在感を放つ、経年変化の汚れが若干気がかりな純白のリボン・タイヤと、対照的に、優美なスパッツで隠されたリア・タイヤのコントラストは、1/43モデルカーでも十分印象に残ります。

少しだけ気になった点を幾つか。
長大なボンネットに刻まれた無数のルーバーすべてを“抜く”ことはコスト的に難しくても、エッチング・パーツを奢る見栄えに未練が残り、惜しまれます。
あと、車体色のシルバーの色味は、実車画像を探して確認すると、もう少し灰色が強いようです。
最後に、ワイパー。繊細なエッチング・パーツですが、いくらなんでも細過ぎるでしょう。
以上、些細なことに難癖つけましたが、今のところ、それ以外に文句の無いモデルです。


まるで鉄仮面風に二分割された後部窓と、車体にビルトインされた登録番号表示部周辺の拡大画像。
アールデコなデザインは、ニューヨーク摩天楼のクライスラービル前に停めたら、さぞや様になることでしょう。

登録番号の窓は幅1cmにも満たない細工ですが、表示された「5983 RM1」は、現存する実車と同一です。


ドラージュは、第2次大戦以前のグランプリ(GP)レースに名を轟かせた、残念ながら今は存在しないフランスの高級自動車メーカーで、そのほとんどがコーチビルダーの特注ボディを纏う美しく華やかな市販車は、かつて、
「愛する人に贈るならドラージュ」
と、ヨーロッパ社交界で囁かれたそうです。

創業者ルイ・ドラージュは、プジョーの技術者を経て1905年に31歳で独立、レースで好成績を残すことにより高価な高性能車を上流階級に売る戦略を成功させ、自分自身その一員に仲間入りすると、酒と女性と芸術に浪費する生活を送るようになりました。
しかし、1929年に起こった世界大恐慌から逃れる事は出来ず、1935年に経営破綻します。
その後、ライバルだったドライエ社に経営権が渡り、共通化されたエンジンを使用するシリーズに再編されました。
「D8」はドラージュの頭文字Dと直列8気筒エンジンを意味して名付けられ、「120」は最高速度120マイル(約190km/h)を象徴しているそうですが、一説には、最高出力の120馬力とも言われます。
1929年に登場した「D8-100」のドラージュ自製の4.1L・エンジンから始まり、1937年発表の「D8-120」に搭載されたのは、なんとドライエのトラック用OHV・直列6気筒エンジンに2気筒を追加した「4.75L/115馬力」でした。

ドラージュは自社製ボディでの販売も行っていましたが、多くは、顧客の注文でコーチビルダーが架装しました。
「D8 120S Pourtout 1937」はその名のとおり、フランスのカロスリー(コーチビルダー)「Pourtou(プルートー)」社が手掛けた世界的に高名な現存する1台であり、2005年にペブルビーチ(アメリカ西海岸)で開催された「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」主催の「Classic Concours Award 2005」で、見事「Best in Show」賞を獲得しました。
プルートー社で腕を振るったのは、同じく繊細な職業の歯科医免許(!)を持つチーフ・デザイナー「GEORGES PAULIN(ジョルジュ・ポーラン)」氏で、類似した作品に「Bnetley 4.25L Pourtout 1938」などもありますが、完成度ではこのクルマに敵いません。



同年代のドライエ、ブガッティ、パナール、コードなど、美術的価値のある名車が多く、モデルカーでそんな世界を探求するのも面白そうですが、商品化の少なさと、いっそう厳しさを増す個人的な趣味の予算削減もあり、なかなか思い通りに行かないのが現実です (^^ゞ

さて次回は、“もう少しだけ最近のクルマ”を予定しています。
最新じゃあ、ないからね。

Delage D8 120S Pourtout "Aero Coupe"
1937
1/43 Spark/MINIMAX S2703





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