富士GC 1973「シェブロン B21/23 / FVC #1」EBBRO 1/43


簡潔にして合理的なスタイル・・・レース史上(特に日本の)に残る名マシンの1台だと思います。
1972年チャンピオン・ナンバー「#1」を着けた、元トヨタ・ワークス・ドライバー「鮒子田寛」が1973年富士グラチャン・シリーズ戦ったマシンを、エブロさん「Racing History」レジン製モデルから昨年発売されました。

CHEVRON B21/23 / FORD COSWORTH FVC
#1 Hiroshi Fushida
1973 Fuji GC
1/43 EBBRO 45007



1万円を超える定価設定にしては、あまりにチープ感漂いすぎる台座ネーム (-_-;)

今年発売予定「Racing History」新作では、絶対改善して欲しい。




単純に見えて結構微妙な曲線内包するボディ・カウルを、かなり上手に造形再現しており、金属、布、適材適所に使用されるパーツ素材も、効果的にクオリティUP貢献してます。
また、最後にクリアコーティング施されたボディ表面の滑らかさと、デカール類マーキングの将来に対する不安軽減は、価格相応と高評価出来ます。

そんな中、非常に残念なのは後方からの眺め。
リア・フェンダーがカットされたテールは、必然的にリア・サブフレーム、リア・サスペンション、その他補機類が丸見えなはずですが、そんな見せ所を“あえて”大胆に省略?
衝立の様な壁から生えるエキゾースト・パイプが寒々しく感じられます。
この部分だけ見ると、実売3千円台のイクソ製モデル並・・・言いすぎでしょうか?


1971年、イギリスの新興レーシングカー・コンストラクターだった「シェヴロン」を、田中弘が初めて日本へ持ち込んだ「B19」・・・その、極めて優秀な性能は、日本のレース界にカルチャー・ショック引き起こしました。
程度の良い“中古物件”物色する為、自らイギリスへ赴いた鮒子田は、シェヴロン・ワークスが「B21」開発用アップデートした「B19」を入手します。
鮒子田は、便宜上(=勝手に)「B21P(プロトタイプ)」車名登録したマシンを駆り、見事、1972年シリーズ・チャンピオン獲得。そして、翌1973年シーズン用に新型「B23」パーツで更なるモデファイ施し、「B21/23」へと進化させました。

搭載したエンジンは“アラン・スミス”チューンの1.9L・4気筒・DOHC「コスワース FVC(Four Valve type C)」で、1973年以降2L・4気筒最強エンジンとして君臨する「BMW M12(約270馬力)」に較べ、最大出力で20馬力以上劣りました。
FVCは、“名機”1.6L・4気筒・DOHC「FVA(Four Valve type A)」の拡大発展型であり、「FVA」2基を90度V型に組み合わせ生まれたのが、有名なF1用3Lエンジン「DFV(Double Four Valve)」です。
1973年シーズン、生産管理の問題から供給数限られるBMWエンジンは、マーチ社が「735(73S)」とのコンプリート販売独占契約を結び、高価なマーチ製マシンに手が出せないエントラントは、必然的にシェヴロンやローラ製ローリング・シャーシ購入した後、戦闘力あるエンジンを別途調達せざるを得ませんでした。

非力に泣かされ続けた「#1 B21/23」1973年戦績は、最高5位入賞(5戦中3回)と奮戦及ばず、シリーズ8位の戦績に沈みました。



個人的には、SuperGTより魅力あるマシン・カテゴリーと思えるんですが・・・如何でしょう?
もちろん“箱車”も面白いし、メーカー対決にもワクワクします。
が、しかし、“本物のレーシングカー”の形をしたマシンがしのぎを削る、白熱したドライバー技量勝負のスプリント・レース見れないのは、夢に乏しく寂しい限りです。
世界的には「LMPマシン」所謂“ル・マン・カー”存在しますが、高価なカーボン・モノコックでなく、アルミ製モノコック・シャーシの2L・2座席・スポーツカーならエントラントの負担減もプライヴェーターに優しく、再び盛り上がる気がします。

それでですね、フォーミュラー以外の純レーシングカーに、一人でも多くのモータースポーツ・ファンが興味を抱くよう、エブロさん「Racing History」今後の展開に期待する訳です (*^_^*)





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この記事へのコメント

  • kenken

    moonwalkerさん こんばんは。
    GCカーに対する思い入れの深さ、なんとなく分る気がします(^^)
    実家から持ってきた昔のVHSで、ここ数日91&92年のJSPCを見てます。
    確かに仰るとおり、今のSUPER GTには感じることの無い武骨さというか、
    男気というか、本当のレースがそこにあるような気がします。
    今のGT、そういえばなんかチャラい感じがするような(僕はGT-Rに嵌ってますけど)。
    例えるなら「カレー蕎麦は確かに華やかで上手いけど、本当に一番美味いのはもり蕎麦なんだ」みたいなY(・_・)Y
    ちょっと違いますねっ。。。
    2010年02月02日 00:39
  • moonwalker

    こんばんは、kenkenさん。
    更なる深さを増す“思い入れ”は、次回も続きますよ (^^ゞ

    今、日本で一番人気のあるモータースポーツ「SuperGT」は、洗練されすぎてるように感じます。
    脇阪選手など、時として感情ムキ出しで激走するドライバーも少数居ますが、殆んどの選手は、セミ耐久レースを交替しながら計算して走る・・・ピットワークの手際良さも見所ですが、私は、“抜きつ抜かれつ”コンペティションが見たい!です (^_-)-☆
    2010年02月02日 02:05
  • 350GTS

    こんばんわ。

    >非常に残念なのは後方からの眺め。
     私もこのモデル狙っていたんですが、まさにこの一点でスルー決定しました。
    取材した車輛が、よくF1マシンにあるようにエンジンレスの展示用プロポーションモデルだったんでしょうかねぇ?
     このシリーズは、アイテム選択、適材適所やクリアコートなど褒めるべき点が多々ありますが、それらを考慮しても今回は通常エブロの倍近い価格には見合わないなぁ・・・と。
    スパーク並みの価格なら即買い!だったんですけどネ。
    私的にはちょっと残念モデルでした。
    PS
    次回作は、ピンクに白のアレですか?
    2010年02月03日 01:06
  • moonwalker

    こんばんは、350GTSさん。

    >私もこのモデル狙っていたんですが、まさにこの一点でスルー決定
    このマシン一番の見せ所なバックショットを手抜きする、エブロ担当者の志無さにガックリします。
    コストパフォーマンスは最悪ですが、ボディ上面出来の良さとモデル希少性から外せない、苦渋の決断しました (^^ゞ

    >次回作は、ピンクに白のアレですか?
    その前に、カメラ・メーカーがメイン・スポンサーの黄色いマシンを・・・
    (^_^;)
    2010年02月03日 19:05